新潟県吹奏楽コンクールを1カ月後に控えた6月下旬の放課後。新潟明訓高校(新潟市江南区)の各教室では、吹奏楽部員による金管楽器や木管楽器の音色が伸びやかに響いていた。
部員が取り組んでいたのは、同じ楽器ごとのパート練習や、役割が同じ楽器ごとのグループ練習。顧問の桝口和義教諭(55)が、各グループをまわりながら、気づいたことを伝えていた。
「息の使い方で音の出方が一人ひとり変わってくる。そこが吹奏楽の魅力でもありますが、全体の音がバラバラにならないよう、細かいところまで徹底してみるようにしています」と桝口教諭。
音と向き合って完成度高める
部員数は53人。部長で、ア…