大阪ミナミの繁華街・道頓堀で消防隊員2人が死亡した雑居ビル火災を受け、大阪市消防局は18日、その周辺や市内の繁華街のビルなどに緊急の立ち入り検査を始めたと発表した。
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自動火災報知設備の未設置といった重大な消防法令違反がないかを確認し、点検報告の不備などについても早急に改めるように指導する。9月末までに終える予定。
火災は8月18日、大阪市中央区宗右衛門町で発生した。道頓堀川に面した6階建てビルと7階建てビルの計約100平方メートルが焼け、消火にあたった消防隊員2人が亡くなった。消防局は「消防葬」を10月8日に営む。
消防局によると、火災のあったビルへの2023年の立ち入り検査では、6項目の消防法令違反を確認。一部は改善されたが、防火管理の点検報告や火災報知設備の不備などは是正されていなかったという。
市が設置した事故調査委員会が、被害の拡大との関連を調べている。年内に中間報告、来年3月までに最終報告をまとめる方針だ。