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 2024年、自然科学分野の最高の栄誉とされるノーベル賞は2日連続で人工知能(AI)関連分野に決まった。ただ、背景に長年の科学の営みがあっての成果だと専門家は指摘する。巨大な影響力を持つAIと、社会がどう向き合うのかも問われている。

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化学賞を受賞するデイビッド・ベイカー氏(左)、デミス・ハサビス氏(中)、ジョン・ジャンパー氏=ノーベル財団のウェブサイトから

 「いつのまにか多くの分野でAIのお世話になっていることが評価されているのだろう」。大阪大の古賀信康教授(たんぱく質科学)は、そう語る。

 化学賞では、今回はたんぱく質の設計(デザイン)と構造予測という二つの業績にスポットがあたった。

「トイレに行く間に・・・」

 受賞が決まった英グーグル・…

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