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2部降格が決まり、ピッチに座り込むスタッド・ランスの伊東純也=AFP時事
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 試合終了の笛が鳴ると、サッカー・フランスリーグ1部、スタッド・ランス(Sランス)のFW伊東純也はピッチに座り込んだ。

 Sランスは29日にホームであった2部メスとの入れ替え戦第2戦で、延長戦の末1―3で敗れた。2戦合計2―4。降格が決まり、来季は2017-18シーズン以来の2部となる。

 試合後のスタジアムは、サポーターが観客席のシートをはがしてピッチに投げ込むなど、荒れに荒れた。

 伊東のチームメートのMF中村敬斗はユニホームで顔を覆い、途中出場したDF関根大輝も体操座りで微動だにしない。Sランスの選手たちが続々と帰路につくころ、時計は深夜0時を回っていた。

 所属する日本代表3選手の中で、まず報道陣の前にまず現れたのは関根だった。

 が、「すみません」とつぶやいただけ。続けてやって来た中村も一言、「今日はきついです」。伊東も取材エリアを過ぎ去り、駐車場で帰宅の準備を始めた。

 伊東が車に乗り込もうとした時、報道陣がもう一押し、取材対応を呼びかけた。すると、ゆっくりと歩いて取材エリアにやってきた。

 「じゃあ、ちょっとだけ……」

 始まった取材の第一声はこう…

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