長野県議会の総務企画警察委員会で委員長としてあいさつする丸山大輔被告=2022年3月11日、長野市、高億翔撮影

 3年前に長野県塩尻市内で妻を殺害したとして、殺人の罪に問われた元長野県議の丸山大輔被告(50)に対する裁判員裁判が長野地裁で開かれている。検察側と弁護側で真っ向から対立する争点の一つが「動機」だ。犯行理由について検察側が「(妻を)邪魔に思っていた」からだと主張すれば、弁護側は「夫婦関係は良好だった」と反論する。14日までの公判では、証人尋問に20人以上が出廷。中には妻とは別に被告が交際していた女性もいた。

 起訴内容は、2021年9月29日午前1時44分~同3時4分、丸山被告が社長を務める酒造会社の事務所を兼ねた自宅で、妻の希美さん(当時47)を窒息死させたというもの。事件は議会の会期中に起き、弁護側は「28日夜から29日朝まで長野市の議員用宿舎にいたため、アリバイがある」と否認している。

元交際相手に告げた言葉

 10月16日に始まった公判…

共有
Exit mobile version