ロッテの課題は明確だ。
昨季、111イニングを投げ、チームの顔でもあった佐々木朗希がオフに大リーグ・ドジャースへ移籍した。その〝穴〟をどう埋めるか、だ。
- 佐々木朗希の活躍、「あまり心配していない」 長谷川滋利さんの目
この日、高卒3年目の右腕、田中晴也が「ポスト朗希」に名乗りを上げた。ヤクルトとの練習試合に先発し、3回を完全に抑えた。
ほぼ直球だけで、打者9人に対して無安打無四球、1奪三振。186センチの長身から最速149キロの角度のある球でねじ伏せ、「自信のある真っすぐで勝負できた。いい感じ」と充実の表情を浮かべた。
吉井理人監督も「真っすぐをしっかり投げられていた。よかったと思う」。アピール成功、と言っていい。
田中晴は新潟・日本文理高時代に甲子園を沸かせ、2022年秋のドラフト3位で入団した。その球威にほれ込んだ吉井監督から、じっくりと育てられた。
1年目は体づくりが優先で1…