サッカーJ1浦和レッズが2024年度決算で102億円の売上高を計上し、Jリーグクラブ史上初めて2期連続の100億円超を達成した。Jリーグは「200億円クラブ」の誕生をうたい、浦和にはその筆頭候補としての期待もかかる。日本を代表するビッグクラブへの道のりに必要なものは、何か。田口誠社長(62)に聞いた。
23年度のJ1クラブの売上高平均は52億円。浦和はトップの103億円を稼いでいた。
ほぼ同額だった24年度。ホームでの平均観客動員数はJ1最多3万7519に達し、入場料収入が20億円。広告料収入は41億円を計上し、グッズ販売による収入も16億円に迫る数字だ。
この収入の三本柱について、田口社長は「上積みの余地はあり、これからもしっかりと伸ばしたい」と話す。
年間シートはコロナ禍前の2万人台まで回復し、95%近くの更新率を維持。約100社のパートナー企業の支援もあり、休日には飲食を楽しみながら観戦できる「VIPルーム」や「ビューボックス」が満席になる。グッズも新商品や勝利時限定のものが好調で、売店拡張の効果も出たという。
ただ、200億円規模への成長は「かなりハードルが高い」と率直に言う。
国内のサッカー市場はある程…