2024年の夏に、連続40日という猛暑日の全国最長記録を更新した福岡県太宰府市=24年9月

 2024年の年間の熱中症死者数が過去最多になる見通しであることがわかった。厚生労働省が公表している6~9月の死者数(概数)で計2033人に上り、これまで最多だった10年の1731人を上回る。00年までの10年分の死者数(計1933人)とほぼ同じ水準にあたる。

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 厚労省が人口動態統計で公表している死者の死因をみると、1年間の熱中症の死者数は1980年代まで2桁台が多かったが、90年代に入って増加傾向になった。94年以降は3桁台で推移。2010年に初めて1千人を超え、18年以降はほぼ毎年1千人超になっていた。暑さが厳しさを増し、18年以降はおおむね、気象庁の観測地点のうち延べ3千地点以上で35度以上の猛暑日を記録している。

 24年については、6~9月…

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