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石炭火力発電所

 環境省は12日、2022年度の温室効果ガスの総排出量が11億3500万トンで、過去最低だったと発表した。21年度は新型コロナウイルスの流行で落ち込んだ経済活動が再開したことで8年ぶりに増加したが、再び減少に転じた。

 総排出量は21年度より2・5%(2860万トン)減少した。旅行などの増加で運輸部門からの排出は増えたが、工場などの産業や家庭部門のエネルギー消費が減り、排出も減ったという。冷蔵庫などの冷媒に使われ、温室効果の高い代替フロンなどの22年の排出量は、製造規制やノンフロンへの転換などが進み、09年以降初めて減少した。

ネットゼロ達成ペースよりは排出多く

 一方、森林などによる吸収量…

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