内閣府が11日発表した2024年10～12月期の国内総生産（GDP、季節調整済み）改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.6%増、この成長ペースが1年続いた場合の年率換算で2.2%増となった。個人消費や民間在庫の下振れが主因で、2月発表の速報値（前期比0.7%増、年率2.8%増）から下方修正された。
内需の柱である個人消費が外食や宿泊サービスの低迷を受け、速報段階の0.1%増からほぼ横ばいに下方修正された。民間在庫の寄与度も、最新の石油統計などを反映して原油の在庫が取り崩された影響で、マイナス0.3%（同マイナス0.2%）に低下した。
内需ではこのほか、住宅投資が0.2%減（同0.1%増）、公共投資も0.7%減（同0.3%減）にそれぞれ下振れ。企業の設備投資は0.6%増（同0.5%増）に上方修正された。
外需は、輸出が1.0%増（同1.1%増）に下方修正。輸入は2.1%減で速報値から変わらなかった。
24年通年の実質GDPは前年比0・1%増で速報値と変わらなかった。名目GDPの実額は609兆4327億円だった。
