業務上横領罪の初公判が開かれた鳥取地裁の法廷=2025年5月27日午前9時58分、鳥取市、代表撮影

 日本テレビ系のチャリティー番組「24時間テレビ」の寄付金など計約480万円を着服したとして、業務上横領の罪に問われた系列の日本海テレビジョン放送(鳥取市)の元経営戦略局長の男(55)=鳥取市=の初公判が27日、鳥取地裁であった。元局長は「間違いございません」と起訴内容を認めた。

 起訴状によると、元局長は2023年9月、日本海テレビが保管していた24時間テレビへの寄付金10万5千円を自身の預金口座に入金して着服。19年12月~21年3月には、同社名義の預金口座から自身の口座に送金するなどの手口で計約470万円を着服したとされる。

 検察側は冒頭陳述で、元局長は取引業者への支払いを装った架空の振替伝票を作成し、支払先を自身の口座に書き換えてインターネットバンキングに登録するなどの手口で着服したと指摘。着服した金は生活費やスロット代などに充てていたという。

 起訴状などによると、元局長は17年に総務局経理部長に就任してから、日本海テレビの経理業務全体を統括するようになった。着服発覚後の23年11月に懲戒解雇されている。

共有
Exit mobile version