全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学生の部が19日、宇都宮市で開かれた。東京代表の羽村一は、2年ぶりに全日本の舞台に立った。
母校での指導は今年で最後になるかもしれない――。「理想の音楽」をひたむきに追い続けてきた若き指揮者は、万感の思いを胸に、指揮台に上がった。
音楽を専門的に学んでいない指導者
タクトを振った12分間。赤坂光さん(28)は部員たちに真剣なまなざしを送り続け、演奏を終えると、汗びっしょりになりながら笑顔を見せた。
初めて指揮者として立った全日本の舞台。「楽しいものですね。全日本でしか見られない景色がありました。ここまで連れてきてくれた生徒に感謝したい」
「赤坂先生は24時間365…