2024年9月22日、5年ぶりの茨城・ひたちなか開催の舞台上で話す海津亮・総合プロデューサー ©ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA

 国内最大級の野外音楽イベント「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル(通称ロッキン)」が2024年9月、5年ぶりに茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園に「里帰り」をした。25年間成長を続けてきたロッキン。ロッキング・オン・ジャパン社長でフェス総合プロデューサーの海津亮さん(60)に聞いた。

中学生のころからロッキング・オンの読者だった

 《1972年、音楽評論家の渋谷陽一さん(73)=現ロッキング・オン・グループ会長=が洋楽誌「ロッキング・オン」を創刊した》

 僕は中学生のころからロッキング・オンの読者で、渋谷のラジオ番組を聴き、渋谷が提示するロックの価値観や思想みたいなものにすごく感化された。

 僕が松任谷由実の所属事務所に入ったことで、渋谷にユーミンのインタビュー取材を相談される関係になりました。渋谷がフェスを始めるとなって、イベントやライブについて時には相談を受け、人を紹介したこともありました。

 《ロッキンは邦楽のフェスとして2000年に始まった。この年、出演アーティストが16、観客は2日間で6万人だった》

 ロッキンはどんどん拡大していった。04年、渋谷から電話があり「うちで一緒にフェスをつくらない?」とお誘いいただいた。そのときは仕事の状況もあり、お断りしました。05年、初めてロッキンを見にひたちなかへ行きました。

渋谷陽一さん「自分はお客のプロ」

 《05年のロッキンは3日間の開催。1日目は、YUKI、Dragon Ash、BUMP OF CHICKEN、RIP SLYME、2日目は、Coccoとくるりのメンバーで結成されたSINGER SONGER、Mr.Children、3日目には、エレファントカシマシ、奥田民生、坂本龍一、サザンオールスターズが出演した》

 今でも伝説になっているよう…

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