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2025年8月22日、米ホワイトハウスの大統領執務室で開かれたW杯のイベントで話すトランプ大統領=AP

 来年6~7月に米国、カナダ、メキシコで開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)について、英国の非営利団体などが8日(日本時間9日)、全16の試合会場のうち10会場でプレーに支障をきたす「危険な暑さ」となるおそれがあるとの報告書を発表した。温暖化の影響だとして、国際サッカー連盟(FIFA)などに対策を取るよう求めた。

 報告書は、サッカーのクラブチームなどと連携し、気候変動対策を進める非営利団体「フットボール・フォー・フューチャー」(英)や気候リスク分析会社「ジュピター・インテリジェンス」(米)などがまとめた。

 2025年に、気温や湿度などから算出する暑さ指数(WBGT)が35以上の「プレー不可」の状態が1日でもある会場を調べたところ、米国の11会場のうちヒューストンやダラスなどの9会場と、メキシコ・モンテレイの計10会場が該当。カナダはゼロだった。

選手会が試合開始時間の見直し要望も

 報告書は、背景に温暖化があ…

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