広島市西区の80代の夫婦に薬物を服用させた上で夫婦宅に放火し、現金2600万円を奪ったとして、強盗殺人未遂と現住建造物等放火の疑いで男が逮捕された事件で、当時、男に多額の借金があったことが捜査関係者への取材でわかった。
男は神奈川県葉山町長柄の無職、梶原優星容疑者(29)で、県警は1日、同容疑で広島地検に送検した。送検容疑は、梶原容疑者が広島市西区の80代の夫婦宅で7月28日午後5時半~8時前ごろ、夫婦に睡眠作用のある薬物を服用させて意識をもうろうとさせた上で、火を放ち、現金約2600万円とボストンバッグ1個を奪ったというもの。梶原容疑者の弁護人によると、逮捕後の接見時には「2千万円ぐらいの金はとったが、強盗殺人未遂と放火はしていない」と話しているという。県警によると、調べに対しても同じ趣旨の供述をしているという。
捜査関係者によると、梶原容疑者は当時、大手証券会社「野村証券」社員で営業職だった。顧客だった夫婦に多額の資産があることを、仕事を通じて知ったとみられるという。親会社の野村ホールディングスによると、梶原容疑者は懲戒解雇された。
捜査関係者によると、梶原容…