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クジラの下あごと考えられる化石を発掘する様子=秋田県能代市、信州大学・山田桂教授提供
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 秋田県・白神山地のふもとで見つかった270万年前の大型クジラの化石発掘に、金銭面でご協力を――。信州大学自然科学館(長野県松本市)と館長の山田桂(かつら)・理学部教授(古生物学)がクラウドファンディング(CF)による資金提供を呼びかけている。山田教授が発掘作業の中心を担っており、寄付をした人には現場見学などの特典がある。

 CFのタイトルは「大発掘プロジェクト 270万年前の大型クジラ化石を地中から救え!!」(https://readyfor.jp/projects/noshiro-kujira別ウインドウで開きます)で、7月18日までに320万円を目標にしている。5月27日時点で、すでに185万円を超える寄付の申し込みがある。

 地質調査をしていた信州大などは2020年、白神山地のふもとにある秋田県能代市の沢の斜面で、クジラの化石の先端を見つけた。詳しく調べると肋骨(ろっこつ)だった。学生も交えてつるはしやハンマーで発掘すると、化石が次々と出てきた。

断面30センチ、長さ4メートル超

 最大のものは断面が約30セ…

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