法人税約2900万円を脱税したとして、東京国税局査察部が、ITエンジニア派遣会社「BSS」(東京都)と田中誠代表(44)を法人税法違反などの疑いで東京地検に告発したことがわかった。告発は3月27日付。
関係者によると、同社は取引先に請求書を作らせて架空の仕入れ高を計上するなどして所得を圧縮し、2024年2月期までの3年間に約1億1800万円の所得を隠し、法人税と地方法人税を脱税した疑いがある。隠した資金は、不動産購入などに充てられたという。
田中代表は取材に「国税局の指導に従い、修正申告を行い、納税も完了した。真摯(しんし)に受け止め、再発防止のため社内体制を強化し、今後はより適切かつ誠実な申告・納税を徹底する」と答えた。