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八王子駅南口交番には警視庁が新たに今年、作成した事件のポスターが貼られた=2025年7月30日午前10時38分、東京都八王子市子安町4丁目、吉村駿撮影
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 1995年に東京都八王子市の「スーパーナンペイ大和田店」で発生した強盗殺人事件が30日、未解決のまま30年を迎えた。解決の糸口を見いだそうと、警視庁八王子署の捜査員や関係者らが同市内で情報提供を呼びかけた。

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 事件は1995年7月30日夜に発生。スーパーの2階事務所で、パートの稲垣則子さん(当時47)、ともにアルバイトで高校2年だった矢吹恵さん(同17)、前田寛美さん(同16)が射殺された。現場にあった金庫も銃で撃たれた痕跡があったが、中の売上金約520万円は持ち去られておらず、容疑者の人数や動機も絞り切れていないままだ。

 JR八王子駅と京王八王子駅の周辺であった情報提供の呼びかけには、署員や警察OBのほか、初宿(しやけ)和夫・八王子市長など約80人が参加。「未解決事件に終止符を!」と書かれた扇子を配りながら、情報提供を呼びかけた。

 四郎園文明・八王子署長は「事件の発生から30年が経ち、犯人検挙に至っていないことを申し訳なく思っている。被害者と遺族の無念を晴らすため、強い意思を持って捜査を続けて参りたい」と話した。

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