松山市中心部の松山城がある山で12日未明に土砂崩れが起き、3人が亡くなった災害から19日で1週間がたった。
この日は現地調査を行った愛媛大学の専門家らが調査の速報結果を公表。
また、市が昨年つくった樹木管理計画で危険性を認識できていたことも分かった。
- 3人死亡の土砂崩れ「なぜこんなことに」 松山城近くの住宅街
土砂崩れの上端、道路亀裂沿いか
土砂崩れ現場を調査した、愛媛大の専門教員らによる合同調査グループは、市内の同大で調査速報会を開いた。
山の斜面で12日未明、表面を覆った土壌部分が崩れ落ちる「表層崩壊」が起きたと分析。崩壊面の上端は土砂崩れ前にあった緊急車両用道路の亀裂にほぼ沿っており、亀裂は道路建設の際に盛り土をした部分と山側の境界に生じたと推察した。ただ、崩壊が斜面の中腹などから始まった可能性も検討する必要がある――などとする調査結果を明らかにした。
現地調査には、愛媛大防災情報研究センターなどに所属する13人の研究者が有志で参加した。うち6人は発生2日後の14日、土砂が住宅を押しつぶした同市緑町の被災区域を視察。15日には13人全員で崩壊した斜面の最上部の状況を調べた。
調査中にも時折強い雨が降っ…