戦艦大和の戦没者追悼式で黙禱(もくとう)する参列者=2025年4月7日午前10時4分、広島県呉市、上田潤撮影

 太平洋戦争末期、鹿児島県沖の東シナ海で戦艦大和が米軍に撃沈されてから4月7日で80年を迎えた。大和が建造された広島県呉市で追悼式があり、遺族ら約300人が参列した。

 大和は太平洋戦争末期の1945年4月7日、9隻の僚艦とともに沖縄へ向かう途中、米軍の艦載機から波状攻撃を受け沈没した。乗員3332人のうち3056人が戦死した。

 式は瀬戸内海が見渡せる長迫公園(旧海軍墓地)の「戦艦大和戦死者之(の)碑」の前で開かれ、参列者が花を手向けた。

 主催する戦艦大和会は元乗組員らを中心に1953年に発足した。同会は、最後の戦闘からの生還者で存命の人を把握していないという。

戦艦大和

 日本海軍が建造した史上最大の戦艦で、全長は263メートル。口径46センチの主砲9門を搭載していた。太平洋戦争開戦後の1941年12月16日に就役。戦争末期の45年4月7日、9隻の僚艦とともに沖縄へ海上特攻へ向かう途中、米軍の艦載機から波状攻撃を受け沈没した。乗員3332人のうち3056人が戦死した。

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