2021年の東京五輪・パラリンピックの選手村を改修したマンション群「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」。今年1月に入居が始まった。中央部ではタワーマンションの建設が進む=2024年6月5日午後1時47分、東京都中央区、朝日新聞社ヘリから、嶋田達也撮影

 近年、都市部では珍しくなくなった「タワーマンション」。一般的には階数が20階以上の超高層マンションを指し、「タワマン」と略して呼ばれることが多い。いったい日本全国でどれくらい建っているのか。

 不動産調査会社の東京カンテイによると、全国のタワマンの数は2023年12月末時点で1515棟。うち半分超の792棟が首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)で、首都圏の6割の479棟が東京都内にある。

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 首都圏以外では、近畿圏が389棟、中部圏が98棟。それぞれの中心となる大阪府に273棟、愛知県に67棟が立地する。

 近年のタワマンは1棟の階数が50階近く、戸数も1千戸近くになるケースも珍しくない。23年に完工した「パークタワー勝どきサウス」(東京都中央区)は58階建てで、総戸数は1665戸に達する。隣接する「パークタワー勝どきミッド」も45階建て、総戸数1121戸の大規模マンションだ。この2棟がある東京都中央区の勝どき・月島・晴海エリアでは今後も複数のタワマンの完成が予定され、さながら「タワマン銀座」の様相となっている。

 広さが限られた土地に超高層で建てるタワマンは近年、都市部の再開発に合わせて建設されるケースが多い。主要駅の再開発で駅直結のタワマンが建てられ、地域を象徴する物件となり、周辺の不動産価格の上昇につながることもある。

 近年は3大都市圏だけでなく、その他の地域でも建設が進んできた。3大都市圏以外では、福岡県に50棟、宮城県に40棟、北海道に34棟、広島県に29棟がすでに建設されている。

 不動産経済研究所によると…

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