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声援をおくる東京学館浦安の応援団。清水颯太団長(右)が引っ張る=2024年7月18日、県、芹沢みなほ撮影

 (18日、第106回全国高校野球選手権千葉大会4回戦、市船橋6―1東京学館浦安)

 東京学館浦安のスタンドはこの3日間で成長を遂げた。

 青いシャツを着た男子らが青いメガホンを持って応援をもり立てる。後ろには吹奏楽部員やチアリーダーたちが応援に厚みを出す。

 16日にZOZOマリンスタジアムで行われた習志野との3回戦。「美爆音」と称される習志野の応援を正面から聞いた。応援団長の清水颯太(3年)は「音も技術もすごかった」と息をのんだ。

 その日は雨で継続試合となり、翌日に続きが行われた。その試合、習志野の応援はどんな時でも変わらなかった。清水は「自分たちは最初に声が出ていないこともあったが、習志野の応援はずっと盛り上がっていた」。

 日程変更で、息つく暇もなく市船橋戦を迎え、グラウンドの選手だけでなく、応援にも疲労が出る。しかし、清水は「3日連続のメリットもある。駄目だったところをすぐ反省して生かせる」。全国屈指の応援から学び、この日は最初から全力で選手を鼓舞した。

 清水は市船橋の応援を見て、「踊りがすごくて、統一感があった」と学ぶ姿勢をやめなかった。九回裏の最後の攻撃で走者を出すも、思いは届かず、負けてしまった。「来年はこの悔しさをばねに、選手も応援もレベルアップしてほしい」。後輩に託した。=県(杉江隼、芹沢みなほ)

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