3月18日は「点字ブロックの日」。今年も栃木県立盲学校(宇都宮市福岡町、生徒数27人)PTAがポスターを作り、公共交通機関などに約400枚を配布した。10年以上続けてきた事業で、盲学校や視覚障害教育にも目を向けてほしいという願いを込めている。
今回のポスターは、STOPの文字を黄色の点字ブロックで表現したのが特徴だ。目の不自由な人はピクトグラム(絵文字)で表した。点字ブロック上に自転車やキャリーケース、看板などを描き、「塞(ふさ)がれていると、危険です!」と赤字で訴える。「点字ブロックは、視覚障害者の安全な歩行を助けるものです。」「命を守る 私たちが歩く 道しるべ」という文も書き入れた。原画は、宇都宮メディア・アーツ専門学校(同市中央1丁目)に依頼した。
日本生まれの点字ブロックが初めて敷設されたのは岡山県で、1967年3月18日だった。これが点字ブロックの日の由来となっている。2001年には「視覚障害者誘導用ブロック等の突起の形状・寸法及びその配列」が日本工業規格(JIS、現日本産業規格)で定められ、12年には国際規格もできた。
しかし、今でも駅を利用する人が点字ブロック上で電車待ちしていたり、店舗前の点字ブロック上に車がとまっていたりすることがあるという。教頭の清水久樹さんは「すごく危ない目に遭っている生徒もいる」と心配する。
■黄色の色も大切…