夜景スポットとして知られる北九州市八幡東区の皿倉山山頂にあるロングスライダーで、5月下旬に観光客が大けがをする事故があり、市は利用を停止している。安全対策を施したうえで再開する方針だが、時期は未定という。
スライダーは利用無料で、長さ30メートル、高低差9メートル。「絶景の遊び場」として、2連のブランコや30人ほどが座れるベンチとともに市が4月に設置した。
市によると、事故が起きたのは5月28日午後7時すぎ。台湾から訪れた30代の女性が着地の際に右足をひねり、すねの骨が折れたという。市は連絡を受けた翌日の6月3日からスライダーの利用を停止。メーカーを交えて原因究明を図り、安全対策を検討するという。
市みどり公園課によると、滑りながら足でスピードを調整するよう求める注意書きがあるが、着地で尻餅をつく人がいたことなどから、スピードが出ることを注意する掲示を5月中旬に追加していた。