ドラマや舞台などで活躍する坂口涼太郎さん。幼いころから歌や踊りが大好きで、「やりたい」と思ったことには挑戦してきました。そんな坂口さんの背中を押してきたのが両親の存在。「自分にはまねできない」と話す父親について、語ってもらいました。

坂口涼太郎=関口聡撮影

 父が46歳のときに私が生まれました。「子どもが生まれたら、なるべく同じ時間を過ごしたい」という母の夢をかなえるため、経済的なことは、一身に背負ってくれました。

 早くに両親を亡くし、商社に入った努力の人です。神戸や横浜で港関係の仕事をしていました。お箸の持ち方やあいさつには厳しかったですね。「社会に出たときに困らないように」と考えていたんだと思います。

 私が小学生の頃、週末にタクシーの運転手をやっていたことがあります。休日返上で平日は会社に行き、土日は運転手として働いていました。なぜなのか、当時はわかりませんでした。

坂口涼太郎=関口聡撮影

阪神大震災で…

 31歳のとき、映画でタクシ…

共有
Exit mobile version