修復を経て展示されているホログラムを使った石井勢津子さんの作品=2025年8月20日、大阪市西区の府立江之子島文化芸術創造センター、大蔦幸撮影

 スペインの万博会場で33年前、日本の夏祭りを表現した幻想的なデジタルアートが来場者を魅了した。地下に眠っていたそれらの作品が修復の末によみがえり、この夏、大阪府内で公開されている。

 「光の縁日(日本の夏祭り)」をテーマにした11点のアート作品は、1992年にセビリア万博の日本政府館で展示された。

 七夕の短冊のようにつり下がったホログラムやオーロラのように浮かび上がる光のゆらめき。6人の作家が光ファイバーや発光ダイオード(LED)など当時の先端技術や素材を使って表現し、「サイエンス・アート」と呼ばれた。

 閉幕後は府に収蔵され、新た…

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