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報道陣の取材に応じる鈴木俊一財務相=2024年4月11日午前、東京都千代田区
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 10日の米ニューヨーク外国為替市場で円相場が一時、約34年ぶりに1ドル=153円台まで下落したことについて、鈴木俊一財務相は11日午前、記者団に「高い緊張感を持って、動きをみている」と述べた。

 鈴木氏は為替介入についての明言は避ける一方、「過度な変動は好ましくない。行き過ぎた動きに対しては、あらゆるオプションを排除することなく、適切に対応していきたい」と述べ、市場を牽制(けんせい)した。

 介入を指揮する神田真人財務官も同日朝、記者団に「年初からの動きはかなりの変動幅だ」と警戒感を示した。介入については「あらゆる事態に常日頃から備えている」と述べるにとどめた。(笠井哲也)

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