裁判の主な争点

 大阪府羽曳野市の住宅街で2018年、男性が刺殺された。それから4年後、殺人罪で起訴された被告の判決が27日、大阪地裁で言い渡される。被告は一貫して無罪を主張しており、裁判官と裁判員らの判断が注目される。

 事件は18年2月17日夜に起きた。午後10時ごろ、通行人から「男性が倒れていて呼吸がない」と119番通報があった。倒れていたのは会社員平山喬司さん(当時64)=大阪府藤井寺市。背中を刃物で刺され、出血性ショックで死亡した。

 現場近くの車のドライブレコーダーには、長身の人物が行き来する様子が残っていたが、凶器や犯行の目撃情報は見つからなかった。状況証拠を積み重ね、22年2月に逮捕・起訴されたのが、平山さんが事件当日に訪れた知人宅の隣に住む山本孝被告(48)だった。

 「私は犯人ではありません」。今年6月10日の初公判で、山本被告は裁判員らに訴えた。

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