第1回関西女流新鋭戦で4強入りを決めた木村朱里女流初段(右)と松下舞琳女流初段=2025年6月29日午後、大阪府高槻市の関西将棋会館、佐藤圭司撮影

 将棋の「トーヨーカネツ杯第1回関西女流新鋭戦」(トーヨーカネツ株式会社特別協賛)の4強が出そろった。すでに勝ち上がっていた山口稀良莉(きらり)女流初段(20)と岩佐美帆子女流1級(19)に続き、木村朱里(じゅり)女流初段(16)と松下舞琳(まりん)女流初段(18)が4強入りを決めた。準決勝は山口女流初段―岩佐女流1級戦と、木村女流初段―松下女流初段戦と決まった。

 日本将棋連盟関西本部に所属する女流初段以下の女流棋士14人と、女流棋士を目指して関西研修会に所属するアマチュア2人による16人のトーナメントで、今年創設された。持ち時間各20分、使い切ると1手30秒未満で指す早指し戦だ。1回戦と2回戦は、6月15日と29日の2日間に分けて大阪府高槻市の関西将棋会館で指された。

 6月29日は、午前の1回戦で木村女流初段が吉川恵(あや)アマ(21)に勝利。もう一局は川又咲紀女流初段(29)が体調不良のため不戦敗となり、崎原知宙(ちひろ)女流1級(23)が勝ち上がった。午後の1回戦2局は松下女流初段が森本理子(りこ)女流1級(22)に、藤井奈々女流初段(27)が八木日和(ひより)女流2級(16)にそれぞれ勝った。

 その後に行われた2回戦では、木村女流初段が崎原女流1級との相振り飛車の戦いを制した。もう1局の2回戦は、松下女流初段が藤井女流初段の中飛車を破った。

 大盤解説会も催され、勝負を終えた両対局者が登場して感想を述べた。

 木村女流初段は滋賀県高島市…

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