左から由利高原鉄道、上田電鉄、秋田内陸縦貫鉄道、伊豆急行の乗車券。表面(上)と裏面(下)=秋田県提供

 秋田県と東急グループの鉄道4社が合同企画として記念乗車券を限定販売している。県が出資する第三セクターの①秋田内陸縦貫鉄道と②由利高原鉄道、東急側の③伊豆急行(静岡県)と④上田電鉄(長野県)。4社の頭文字を取って「友愛(ゆ・う・あ・い)鉄道」と名付けた新ブランドのコラボ商品だ。

 県と東急(東京)は昨年4月に包括連携協定を締結。その中で、観光振興を目的に双方の地方鉄道の相互交流・情報発信施策を検討してきた。

 コラボ乗車券は①秋田内陸線(阿仁合―笑内)②鳥海山ろく線(矢島―西滝沢)③伊豆急行線(伊豆高原―伊豆北川)④別所線(上田―大学前)の4枚1セットだ。

 旧国鉄時代で使用されていた車両①C11形②キハ40形③伊豆急100系④モハ5250形(③は伊豆急行製)の写真を各券にモノクロで印刷。「C型硬券」という珍しい規格でも懐かしさを演出している。

 各券とも来年3月末まで1回限り有効。記載区間を乗車した後でも、証明印などを押してもらえば持ち帰れるという。

 4社の概要や沿線の四季のカラー写真で彩った特製台紙入りで1セット税込み1300円。来年2月末までに1千セットを販売予定(売り切れ次第終了)で、支払いは現金のみ。

 県交通政策課の担当者は「遠く離れた鉄道4社のコラボ企画が沿線地域の魅力を全国に発信し、様々な交流に結び付いて欲しい」と話している。

 発売駅や在庫の問い合わせは①阿仁合駅(0186・82・2136)②矢島駅(0184・56・2036)③統括課(0557・53・1111)④運輸部(0268・39・7117)へ。

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