鹿児島県教育委員会は、県内初の夜間中学校となる県立いろは中学校の開校式と入学式を4月18日に開く。18日、発表した。10~80代の20人が入学する予定だ。
いろは中は、鹿児島市西谷山1丁目の県立開陽高校内に設置される。県教委は昨年2月に夜間中を知ってもらうシンポジウムと個別相談会を開き、秋から生徒を募集した。
校章のデザインを公募して151点の中から鹿児島市のデザイナー平山陽一さん(62)の作品を選んだ。夜を象徴する月と星をちりばめ、学校名から「い」の字を配した。平山さんは「生徒一人ひとりが輝いて欲しいという願いを込めました」と話した。
夜間中学は、義務教育を修了せずに学齢期が過ぎた人や外国人らが対象。一般の中学と同じ教科を学び、すべての課程を修了すれば卒業となる。国は、都道府県と政令指定市に1校は設置するよう求めている。2024年10月時点で32の都府県・政令指定市に53校が設けられている。