財務省が21日発表した4月の貿易統計(速報)によると、米国への自動車輸出額が前年同月と比べて4.8%減った。減少は4カ月ぶり。トランプ米大統領は4月3日から自動車に25%の追加関税を課しており、影響が出始めている可能性がある。
4月の対米自動車輸出額は5130億円。4月としては2020年のコロナ禍以降は増加していたが、5年ぶりに減少に転じた。ただ、台数ベースでは前年同月比11.8%増の約12万6千台で増加傾向が続く。為替が円高に振れたことに加えて、価格の安い自動車の輸出が増えたとみられる。
全体の対米輸出額は前年同月比1.8%減の1兆7708億円、輸入額は同11.6%減の9902億円。世界全体の輸出額は9兆1572億円、輸入額は9兆2730億円で、1158億円の貿易赤字だった。