皇室に伝わる男性皇族の成年式が6日執り行われ、秋篠宮家の長男悠仁さまが成年の証しとなる冠を授かり、成年皇族としての歩みを本格的にスタートさせた。ただ、秋篠宮さまの時以来40年ぶりの儀式からは現在の皇室制度が抱える課題も透ける。

 皇室に成年皇族が加わるのは2021年12月の愛子さま以来。成年皇族は皇室典範や関係法令の規定に基づき、天皇の外国訪問中などに国事行為の臨時代行の委任を受ける資格を持ち、皇室会議の選挙権も有する。

  • 悠仁さまの成年式、始まりは聖武天皇の元服? 先例重ね変遷した儀式

 成年になると皇族費も増額される。悠仁さまの場合は、年間305万円から915万円に増額された。さらに成年式を経たことで、宮中の諸行事や祭祀(さいし)にも学業に支障のない範囲で参列するなど活動が広がる見込みだ。

 皇族数の減少で公務の担い手…

共有
Exit mobile version