米ワシントン近郊のレーガン空港付近で旅客機と米軍ヘリコプターが空中衝突した事故を受け、地元の消防当局は1月31日、墜落現場から41人の遺体が収容されたと明らかにした。旅客機とヘリには計67人が搭乗していて、捜索活動が続いている。一方、連邦航空局(FAA)は同日、空港周辺でのヘリコプターの飛行を停止する措置をとった。ダフィー運輸長官が明らかにした。
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ワシントンの消防当局によると、見つかった41人の犠牲者のうち、28人の身元が確認された。当局のトップは1月31日の記者会見で、「すべての遺体を回収できると思っている」と語り、残りの遺体を回収するために、墜落した機体の胴体部分を川から引き揚げる方針を示した。当局はすでに「生存者がいる見通しはない」との認識を示している。
衝突は空港の東側を流れるポトマック川上空で1月29日午後9時前に起きた。カンザス州ウィチタ発ワシントン行きのアメリカン航空の旅客機に64人、陸軍ヘリのUH60ブラックホークに3人が搭乗していて、両機とも川に墜落した。
レーガン空港は首都ワシント…