第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕)に出場する代表49校の甲子園練習が31日、始まった。
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全国最多、41回目の出場となる北海(南北海道)は、「甲子園限定」の装いで夏の大舞台に立つ。
グラウンドに登場した北海の選手たちは、全身が白色で統一されていた。帽子、アンダーシャツ、ヘルメットを南北海道大会で着用した鉄紺色から白色に一新した。
目的は、北海道に比べて厳しい暑さへの対策だ。
平川敦監督は「どれぐらい効果があるか分からないが、一番戦いやすい環境、状況を作ろうと。見た目もすごく涼しい感じがして、気持ちだけでも変わればパフォーマンスや結果も変わるかなと思った」。
熱を吸収しやすい紺色の素材を避け、日光を反射する白色にすることで選手が感じる暑さを少しでも和らげる狙いだ。
初めて着用したこの日の練習後には、効果を実感する声があがった。「帽子が白の方が涼しい気がする」と主将の佐藤瞭磨(りょうま)が言えば、エースの浅水結翔(ゆいと)は「見た目は違和感しかなかったが、スパイクも(黒から)白になったので足の暑さは全く違う」。
昨夏の甲子園では、広陵(広島)が帽子やヘルメットなどを従来の黒から白に変更し、話題となった。
「去年の広陵さんの姿も見ましたし、似たことを(愛知の)東邦さんもやっている。時代も時代なので」。全国の強豪校の取り組みから影響を受けたと平川監督は明かす。
「何を優先順位で考えるか。(甲子園で)1番は熱中症対策。基本のユニホームは北海道では(暑さは)問題ない。秋の大会はまた(鉄紺の素材に)戻す。大会の状況に応じて変えていけばいい」