Smiley face

 英ヘレフォードシャーから化石で見つかった軟体動物2種が、新種として発表された。音楽ジャンルにちなみ、それぞれ「パンク」「エモ」と命名、論文が英科学誌ネイチャーに9日、掲載される(https://doi.org/10.1038/s41586-024-08312-0)。

 化石が見つかったのは、ヘレフォードシャーにある、約4億3千万年前のシルル紀の堆積(たいせき)層。非常に保存状態のよい化石が出る土地として知られる場所だという。

 インペリアル・カレッジ・ロンドンなどの研究チームは、細長いナメクジのような体で、背中側に多くのトゲを持つ2種の軟体動物の化石を分析。生物の世界共通の名称となる学名を、それぞれ「Punk ferox」「Emo vorticaudum」とした。

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Punk feroxの復元イメージ図=Sutton et al. Nature(2025)

 Punkは長いトゲが並んでいる様子が、髪の毛をツンツンに立てたパンクのヘアスタイルを連想させるとして命名。feroxはラテン語で「反抗的な」などの意味があるという。

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Emo vorticaudumの復元イメージ図=Sutton et al. Nature(2025)

 Emoについては、体表のトゲや固い殻といった特徴が、長い房やびょう付きの服といった、エモのファッションに似ているとしている。vorticaudumは「渦」と「尾」を組み合わせた形容詞だという。

 論文の責任著者のマーク・サ…

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