米連邦準備制度理事会(FRB)は6、7の両日、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。関税の引き上げを進めるトランプ米大統領は、FRBのパウエル議長に利下げを迫っているが、FRBは状況を慎重に見極める姿勢を崩していない。今回の会合では利下げを見送るとの見方が市場の大勢を占めている。
トランプ政権が4月2日に相互関税の発動を発表して以降、米国ではインフレ(物価高)と景気減速への懸念が急速に高まり、株式市場や債券市場は乱高下した。だが、パウエル氏は講演などで、関税の引き上げが想定以上だったことを認めつつ、「(結論に)言及するにはまだ早い」などと語り、利下げを急がない姿勢を強調してきた。
4月以降に発表された個人消…