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日米関税交渉

 5回目の日米関税交渉に出席するため訪米中の赤沢亮正経済再生相は5日夕(日本時間6日朝)、ラトニック商務長官と会談した。2人は約110分間にわたって話し合い、赤沢氏は改めてトランプ関税の全廃を申し入れた。関係者によると、6日には米側で協議を主導するベッセント財務長官とも会談する見通し。

 赤沢氏の訪米は3週連続。日本政府はラトニック氏との会談について、「日米の立場を改めて確認し、精力的に調整を続けることを確認した」との声明を出した。

 日本側は6月中旬に予定する日米首脳会談を視野に、閣僚間での協議を加速させて、合意への道筋をつけたい考えだ。ただ、依然として双方の主張には開きがある。

 複数の関係者によると、前回の協議で日本が示した提案の一部について、米側が否定的な見解を示したという。今回の協議では、さらに精査した案を提示するとみられ、一致点を探る動きが続く。日本が「本丸」とする自動車関税をめぐっても、米側は撤廃に難色を示している。日本側からは税率の引き下げを可能にするしくみも提案している。

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