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阪神甲子園球場で練習する白樺学園の選手たち=2024年8月2日、伊藤進之介撮影
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 第106回全国高校野球選手権大会の甲子園練習が2日、阪神甲子園球場で始まった。新型コロナ感染拡大防止のため、2019年を最後に見送られていた甲子園練習が5年ぶりに再開し、南北の北海道代表校が大会本番に向け、入念に準備した。

49代表のトップをきって登場 白樺学園

 北北海道代表の白樺学園の選手たちは午前8時から20分間、49代表のトップを切ってグラウンドの状態を確かめた。

 選手たちはサイレンを合図に一礼してから内外野に散った。ノックを一通りこなした後に走者を入れて連係プレーを確認。投手陣は最後の5分間にマウンドの状態を確かめた。終始落ち着いた様子で、亀田直紀監督は「すんなりと練習に入れた。守備はできると思う」と話した。

 上一颯遊撃手(2年)は「外野との距離感が測りづらく感じたので気をつけます」。半沢理玖投手は「旭川スタルヒンより硬いマウンドで投げやすい。大観衆にのまれないようにします」と気を引き締めていた。(古源盛一)

初出場でも落ち着いて調整 札幌日大

 南北海道代表で初出場の札幌日大は、午前8時20分から公式練習に臨んだ。

 練習時間はグラウンド整備も含めてわずか20分。菊地飛亜多主将の「さぁ行こう!」のかけ声とともに勢いよく駆け出すと、捕球練習を繰り返し、ボールの見え方や風を確認した。

 森本琢朗監督自身も初めての甲子園。「ずっと思い描いていた場所。すばらしい球場だなぁ」と喜びをかみしめた。

 菊地主将は「グラウンドは硬くてしっとりした感覚。めちゃくちゃ広いと聞いていたが、円山球場とあまり変わらなかった」と落ち着きを見せた。

 エースの小熊梓龍選手も好みの硬めのマウンドに「投げやすいと聞いていた通り、良い感触」と印象を語った。(鈴木優香)

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