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「自由室みちの」のロゴ=2025年5月1日、水戸市末広町2丁目、羽賀和紀撮影

 中高生が放課後に過ごすことのできる「居場所」が生まれる。

 茨城大学の学生が6月に水戸市内にオープンする。

 大学生が常駐して勉強を教えるほか、進路の相談などにも応じるという。将来は地元の大人も気軽に立ち寄ることのできる拠点にすることが目標だ。

 JR水戸駅から北西へ約3キロ。国道118号に面した水戸市末広町2丁目に、「自由室みちの」はある。

 茨城大人文社会科学部3年の高塚美羽(みう)さん(20)が3月から運営を始め、6月の正式オープンに向けて準備を進めている。

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「自由室みちの」をプレオープンさせた高塚美羽さん=2025年4月24日、水戸市末広町2丁目、羽賀和紀撮影

 「学校とは違う緊張感と安心感のなかで勉強に励んだり、将来のことを考えたりする場にして欲しい」

 自身の高校時代は、日々の勉強に行き詰まっていた。潮来市の自宅と学校(鹿嶋市)の往復。授業についていけなくなることを恐れ、市民センターで夜9時まで黙々と自習に励んだ。

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「自由室みちの」に用意された筆記用具=2025年5月1日、水戸市末広町2丁目、羽賀和紀撮影

 「ほどよい距離感で悩みを相談できる相手がいたらホッとできたのに」と振り返る。

 そんな自身の経験が、「自由室」を設立した原点だ。

「地域みんなで見守る場所に」

 同級生と共に作ったビジネス…

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