アイドルグループAKB48などのCD制作にかかわってきたことで知られる湯浅順司さん(41)が、誰でも自分だけのオリジナル曲を制作し、CDにすることができる新サービス「わたしの歌」をスタートした。「人生の思い出に」とPRするが、基本料金は1曲「550万円」と高級車並みの価格設定。一体、どんなサービスなのか。
複数の候補曲から好みの1曲
「わたしの歌」は、湯浅さんが代表を務める音楽プロデュース集団「Sizuk Entertainment」で今月、一般受け付けを開始した。
うたい文句は「あなただけの楽曲&CDをプロと全く同じクオリティで制作!」。最大の特徴は、「プロ」によるフルサポートだ。
まず、好きなジャンルやイメージなどの要望をふまえ、プロの作曲家に依頼。複数の候補曲から好きな1曲を選ぶことができる。歌詞は作詞家に依頼するか、湯浅さんらの助言を受けながら自作することも可能だ。
歌うのは自分で、レコード会社のスタジオでレコーディングをする。実際に売り出されるCDと同様、専用の機材で音量や音程なども細かく編集される。
CDジャケット用の撮影もプロのフォトグラファー、ヘアメイク、スタイリスト、デザイナーがチームとなって担当。完成したCDは基本料金で1千枚プレスされ、売っても配ってもいい。
カラオケでも歌える
さらに「JOYSOUND」に登録され、カラオケで歌うこともできる。画面表示の歌手には、自分の名前がアーティスト名として表示されるという。
第1号のユーザーとして体験したのは、粟津樹里さん(42)。浜崎あゆみさんに憧れていたという粟津さんは、明るくポップな楽曲を選んだ。作曲者は乃木坂46のヒット曲「ガールズルール」などを持つ後藤康二(ck510)さんで、歌詞は粟津さん自身が書いた。
今月13日にCDを受け取った粟津さんは「とてもキャッチーなメロディーに、自分の伝えたい思いをのせることができた。友達とカラオケボックスでも歌いたい」と喜んだ。
きっかけは祖父の死
湯浅さんがこのサービスを構…