絵本の一場面。鍾乳洞を探し当てた少年4人の姿が生き生きと描かれている

 1億5千万年前、恐竜が繁栄した中生代ジュラ紀にできた鍾乳洞が愛媛県西予(せいよ)市にある。

 地球の成り立ちを学べる自然公園「四国西予ジオパーク」の一部となっている穴神(あながみ)鍾乳洞。56年前、地元の少年たちが発見したことで話題になった。その冒険話が絵本としてよみがえった。

 松山自動車の西予宇和インターチェンジから車で約1時間。高知県境近くにある穴神鍾乳洞は小規模ながら石筍(せきじゅん)や石柱などの景観が見ごたえがあり、同市の観光地となっている。

 発見されたのは、日本社会が高度経済成長期にあった1969(昭和44)年。遊び仲間だった城川東中学校(現城川中)の男子生徒4人が、探検中に見つけた。人口が今の3倍の約1200人だった高川地域に報道関係者らが押しかけ、大騒ぎになった。

 3月に出版された「ぼくらの穴神鍾乳洞発見物語」(創風社出版)はそんな実話をもとにした絵本だ。

地域づくり会長、心躍った

 ストーリーはこうだ…

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