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輪島中学校を間借りして授業を受ける小学5年生たち。このクラスでは鳳至、三井、河原田3校の児童が一緒に学んでいる=2024年7月1日午前9時59分、石川県輪島市、林敏行撮影
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 能登半島地震から半年。石川県輪島市では、校舎が被災するなどしたため小中学校全12校の子どもたちが4校に集まって授業を受けている。子どもたちの姿を地域住民に見てもらおうと1日、校内の様子が公開された。

 輪島市中心部に近い市立輪島中には同中の生徒に加え、6小学校の児童計349人が通う。5年2組では3校の児童21人が学ぶ。

 グラウンドには地割れや陥没があり、体育館では避難者が暮らす。体育の授業はバスで他校に行くか、教室内で体を動かす。この日は、教室の床にフープを置き、各校の制服や体操服姿で楽しそうに声を上げながら跳びはねた。

 三井小の谷内結奏(やちゆいか)(10)さんは、自分を含め2人しかいなかった同級生が増えて「うれしい」と話す。「けんかしたときの相談相手がたくさんいて、なだめてくれたり寄り添ってくれたりする」

 市外の避難先から市内の仮設住宅に入居するなどして、輪島中に通う6校の児童数は、新年度当初から18人増えた。河井小と大屋小の校長を兼ねる六田茂行さん(58)は「子どもたちが再会する様子を見るとうれしい。『おかえり』と言うと、照れながらも笑顔を見せてくれる。できる環境で最大限の学びを提供したい」と語る。

 6校の児童は2学期が始まる8月30日、近くの河井小グラウンドで整備中の仮設校舎に移る。(椎木慎太郎)

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