国賓として来日したブラジルのルラ大統領夫妻を歓迎する宮中晩餐(ばんさん)会が25日夜、皇居・宮殿の「豊明殿」で開かれた。コロナ禍を経て、宮中晩餐会が開かれるのは6年ぶり。天皇、皇后両陛下が主催し、両陛下の長女愛子さま、秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方や両国の要人が出席した。

 歓迎のことばを述べた天皇陛下は、自身の初めての海外公式訪問が、1982年のブラジルだったことを紹介。当時の大統領やブラジルの人々から温かい歓迎を受けたとして、「国土の広さ、多様性、そして人々の明るさが強く印象に残っています」と懐かしんだ。

 ブラジルは最大の日系人社会を擁しており、日本人移住者とその子孫である日系人は「ブラジル社会の発展にも大切な一員として貢献してこられた」と述べ、温かく迎え入れてきた同国政府と国民の「ご厚意があったことを忘れることはできません」と謝意を表明した。

 ルラ大統領も両国の友好関係を祝うスピーチをし、「乾杯」と日本語で締めくくっていた。

 晩餐会には、プロサッカー選手の三浦知良さんや歌手のマルシアさんらブラジルにゆかりのある著名人も出席した。

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