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【動画】6言語を話す学習ボランティアの高校生、ブタロン・ジョメナさん=寺西哲生撮影

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ブタロン・ジョメナさん
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 岐阜県美濃加茂市の高校2年生、ブタロン・ジョメナさん(16)は10歳の時にフィリピンから来日後、日本語を習得し、ボランティアとして外国から来た子どもたちに言葉や勉強を教えている。自らも言葉を習得するのが好きなブタロンさん、今では6言語を操るという。

 5月下旬、美濃加茂市内にある外国人の子どもなどに日本語や勉強を教える「アイキャンこどもの居場所」。

 「小さな馬が馬車を引く。馬車に乗ったことある?」。ブタロンさんはイラストが描かれたカードを使って、小学5年生の男子児童に、「馬」の漢字の音読みと訓読みについて英語を交えて教えていた。

 教室を運営するNPO法人アイキャンの福田浩之さんは「子どもたちも、日本語をゼロから学んだブタロンさんから教わることで『自分も話せるようになる』という気持ちになる。我々が教えるより、子どもたちの吸収が違う」と話す。

 ブタロンさんは、フィリピン・ミンダナオ島のサンボアンガ市出身。10歳の時に両親と共に日本に来たが、当時は「日本語は全くしゃべれなくて、本当に大変でした」。小学校内にある日本語教室などで努力を重ね、高校へは一般入試で受験し、合格するまでになった。

言語習得のコツは

 言葉を学ぶのが好きで、母国…

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