今年60周年を迎えた藤沢市の辻堂団地で11日、夏祭りがあった。自治会の役員に交じり、チヂミの屋台や子ども向けの投げ輪コーナーなどを企画・運営したのは、大学生たち。高齢化する地域を盛り上げようと、夏休み返上で奔走した。
辻堂団地は、戦後に返還された米軍の演習場跡地の一角に、日本住宅公団(現都市再生機構)が整備し、東京五輪が開かれた1964年10月に入居が始まった。賃貸・分譲併せて約1300戸の大規模団地だ。
高度成長期の住宅需要に応えてきた一方で、近年は高齢化が著しく、自治会によると、65歳以上が住民の8割に上る。恒例の8月の納涼祭の担い手も減る中、この団地で生まれ、現在、自治会長を務める会社員の久保田穂高さん(31)が2年前に呼び込んだ助っ人が、大学生たちだ。
スマホ教室や写真展
母校の多摩大(東京都多摩市…