「G9+1」の新作「As Time Goes By~時の過ぎゆくままに」から、ひこねのりお担当パート

 「世界最高齢のアニメーション作家集団」を自称する「G9+1」を私が取材したのは結成から6年経った2010年で、メンバー10人の年齢を足すと661歳。この度めでたく20周年を迎え新作発表イベントをするというので再度取材しました。合計年齢は800歳超! 誰ひとり欠けておりません。「長生きするにはいっぱいしゃべっていっぱい笑うのが良いみたい」とメンバーの一色あづるさん。いやーめでたい!

 東京の杉並公会堂の小ホールで14日午後7時から開催の「輝け!G9+1、前々夜祭」では、第1作「TOKYOファンタジア」(2005年/8分)から「…を待ちながら」(19年/21分)まで短編7作を上映。大ホールで16日午後6時からの「輝け!G9+1、アニメーションの巨匠たち」では、完成したての「As Time Goes By~時の過ぎゆくままに」をお披露目し、ジャズコンサートやトークで盛り上げます(問い合わせはアニドウ03・5761・8924へ)。チラシによるとただいまは「世界最高齢?のアニメーション創作グループ」をキャッチフレーズとしているそうですが、まあどっちでもいいや。

島村達雄を除く「G9+1」メンバーが5月に会見。左から和田敏克、古川タク、福島治、ひこねのりお、西村緋祿司、鈴木伸一、きらけいぞう、大井文雄、一色あづる=東京・丸の内
2010年に取材した「G9+1」メンバー。前列左から福島治、一色あづる、西村緋祿司、ひこねのりお、後列左から和田敏克、古川タク、大井文雄、鈴木伸一、きらけいぞう=東京・東銀座

 1933年生まれの鈴木伸一さんは伝説のアパート「トキワ荘」メンバーで「ラーメン大好き小池さん」のモデルとしても有名。33年生まれの島村達雄さんは東映動画(現・東映アニメーション)出身で、「ゴジラ-1.0」で大いに名を上げた映像制作会社「白組」設立者。36年生まれのひこねのりおさんも東映動画出身で「カールおじさん」のCMでおなじみ。41年生まれの古川タクさんは漫画やイラストでも活躍し、最近のお仕事は「龍角散」のCM。41年生まれの福島治(はる)さん、44年生まれの大井文雄さん、45年生まれの西村緋祿司(ひろし)さん、きらけいぞうさん、49年生まれの一色あづるさんは、NHK「みんなのうた」や幼児番組や教育番組などで作品を発表してきました。66年生まれの和田敏克さんはNHK「プチプチ・アニメ」などで活躍、Grandfather(おじいさん)Grandmother(おばあさん)9人の面倒を見る進行役として参加。これで「G9+1」です。

 作品は、毎回テーマや音楽を…

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