兵庫県丹波市で当時国内最高気温となる41.2度を観測するなど、7月下旬は全国的に記録的な高温となった。こうした極端な高温は、化石燃料を燃やすなどの人間活動による地球温暖化の影響がなければ起こりえなかった、との分析結果を東大や京大の研究者らで作る「極端気象アトリビューションセンター(WAC)」が8日、発表した。
気象庁によると7月の月平均気温は、6月に引き続き、統計開始(1898年)以降最も高くなった。とくに29日は35度以上の猛暑日となったのが全国で322地点と過去最多だった。欧州から日本にかけて流れる亜熱帯ジェット気流とフィリピン東海上の熱帯低気圧を含む活発な対流活動で、日本付近で大気の下層から上層にまで及ぶ「背の高い」太平洋高気圧が強まったことが考えられるという。
WACによると、7月22~…