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式典終了後に行われた懇談の様子。国定勇人政務官が立って説明する場面もあった=2024年5月31日午後5時14分、新潟市北区、久保田正撮影
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 伊藤信太郎環境相は4日の閣議後会見で、新潟水俣病の患者、被害者団体との懇談を7月中に新潟県内で行う方向で調整していることを明らかにした。団体側が要望し、伊藤氏も応じる意向を示していた。環境相と団体側の懇談は、実現すれば2015年以来となる。

 会見で懇談の日程について問われた伊藤氏は「7月中になるという風に考えている」と説明。場所については「私が新潟に赴くという形をもちろん考えている」と語った。同様の懇談は熊本県水俣市の団体とも実施する意向を示しており、その後になるのかとの問いには「まだはっきり分からない」とする一方、「十分な時間を確保して、充実した意見交換ができるよう日程調整したい」と述べた。

 団体側は、5月31日に新潟市内で行われた「新潟水俣病の歴史と教訓を伝えるつどい」の後、国定勇人・環境政務官に対し、被害者の救済などを求めた。団体側の要望について伊藤氏は「関係団体の要望に、被害者の救済が含まれていることは承知している。そこも含めて歴史と経緯を十分踏まえつつ、真摯(しんし)に検討したい」と述べた。

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