Smiley face
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永山竜樹と孫の栄樹君を抱く修さん=修さん提供
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 「始め」の合図とともに、4歳の少年がひとまわり大きな相手に立ち向かっていく。

 24年前、パリ五輪柔道男子60キロ級の日本代表永山竜樹選手(28)が、初めて臨んだ試合だ。大外刈りで一本負け。わずか7秒だった。

 「おれの息子がこんなに簡単に負けるなんて」

 父の修さん(50)はその時、決意した。

 息子を「世界一、強くさせる」

 父子、二人三脚の修業が始まった。

仕事を辞めて黒帯とった父

 竜樹選手は4歳から北海道美…

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